中嶋社長の事業にかける思いを聞いて「仕事は選びません」と伝えました

面接の際、今までの経験を活かして、スケジュール調整をするような秘書や広報を担当したいと思って臨みました。
でも、「こういう事業をやって、こういう風に日本を良くしていきたいんだ」という中嶋社長の熱い話を聞いて、「私、何でもいいので、適材適所だと思われる部署に配属してください」「自分はエントリーした求人情報でなくても全く構いません」とお伝えしました。
というのも、当時働いていた職場での引継など、やるべきことが諸々あり、内定から入社まで約半年間の猶予を頂きたかったからです。ベンチャー企業であれば半年の間に会社の組織や状況が大きく変わることは十二分にあり得ます。その時に、「『小川をここに入れれば一番いいんじゃないか』と思われるポジションに入れて頂ければ、それで結構です」「仕事は選びません」とお願いをしました。

そして入社してみたら、全く考えていなかった今のキャリアコーディネーターという人材紹介のお仕事に就くことになりました。最初は戸惑いましたが、今となっては天職だと思っていますし、思い切って「仕事を選ばない」と申し出て良かったと感じています。

諦めなければチャンスはある！
そのチャンスを潰してはいけない

私の意見を押し付けないことです。あくまでもご本人に選んで頂くことを心掛けて、お話をしています。

というのも、バス運転手に向いているかどうか分からず、不安を抱えて相談してくださる方もいらっしゃれば、逆に、自分はなる気満々という方もいらっしゃいます。私が採用を決める訳ではないのですが、課題があり、厳しいケースもあります。

様々なケースがありますが、ご本人さえ諦めなければ、チャンスはあります。そのチャンスを潰してはいけません。あくまでもご本人のしたいように、最大限のサポートをするのがキャリアコーディネーターだと思っています。
キャリアコーディネーターはあくまでも自転車に乗るときの補助輪です。どこに向かうのかを決めるのは運転手であって、それを支えるのが補助輪です。そういう気持ちを忘れずに、お話をさせて頂いています。

努力してバス運転手になる夢を叶えたときは、いつも感動します

特に印象に残っていることは、今でもお付き合いがある方とのエピソードです。
その方は転職回数が多いので、バスという公共性の高い会社にとって「あまり自分はプラスに映らないのではないか」という心配事をもってご相談をされてきました。しかも電話を頂いた当時、大病の手術から回復された状況でした。

でも、ご本人の努力もあり、合格に至りました。

今その方が働いているバス会社について、転職相談を始めた当初、ご本人は社名をかろうじて知っていた程度で、地元エリアで運行していることを知りませんでした。ご提案をしたときは「うちのエリア走ってるの？」と半信半疑でした。
でも、参加を勧めた会社説明会後、「すごく良かった」「是非、ここを受けたい」ということになりました。それから面接練習や試験対策を、１週間に約4時間かけました。お身体のことも、お医者さんからお墨付きを頂いて、診断書をとっておくなど、できるだけ最善の対策をとって臨みました。それで結果的に合格に至ることができたのは、やっぱりすごく嬉しかったです。

送られてくるお手紙や写真は
私の宝物です

今でも「研修終わりました」「独り立ちできました」とメールやお手紙を頂きます。路線バスの会社は、全ての路線・ルートを一気に覚えられる訳ではないので、少し短めのルートや簡単なルートから覚えていきます。「新人向けコースが全部終わって、次のステップに入りました」という近況の報告を、お写真と一緒に添えて頂けるのは、私の日々の励みになっています。
「この人をこの会社にご紹介して良かったな」というのを定期的に思い出させてくれる方ですね。そういう方が何名かいらっしゃいますが、この仕事に就いた醍醐味ともいえるエピソードです。

求職者への丁寧さ・手厚さは
他社には負けない！

小規模なので、１人に与えられる責任・裁量が大きいです。良いと思ったことをどんどん実行できるのは、リッツMCだからできるのではないかと思います。
もう少し大所帯になると、あるいは一人ひとりに権限や裁量がないと、一つ提案をするにもお伺いを立てて、OKが出てようやく提案することができます。
でもリッツMCの場合、「小川が良いと思ったのなら、それで構わないよ」と信用して頂けているので、自信になっています。

また、対応の早さ・丁寧さは他社に負けないリッツMCの強さだと思います。今のやり方が、コーディネーターとしてベストなのかといわれると、他にもっと良いやり方があると思っています。
でも、現段階での丁寧さ・手厚さは、「他社には負けないぞ！」という自負はあります。